新聞の投稿欄で肉筆の手紙の良さを書いた文章を見つけました。
 5年前、私も同じことを思い「手紙は万年筆で手書をしよう!」と心に決め、
ちょっと高価な万年筆を買いました。

それは折りしも、18年間関わり続けた地域情報紙の発行を若い人に譲った年でした。
人生の節目のような気がして、万年筆を記念の品にしようと考えてのことでした。

 東京にある手作り万年筆を作るお店に依頼をして、自分の名前と年号を刻んでいただきました。
それは昔ながらのスポイドでインクを入れるタイプのもの。
ちょっと太目の赤い万年筆を手にしたとき、なんだかとても豊かな気持ちになったものです。

 ところが、この5年間、気持ちはあってもゆっくりと手紙を書く機会はほとんどありませんでした。
というより、ついついメールで済ませてしまっていたと言うことかもしれません。
 万年筆というものは毎日使わないとインクがスムーズに出てこないんですね。

たまに手にすると、まずはインクの流れをよくしてやってからでないと、書けないのです。
インクの微妙な出具合は、ねじをちょっと緩めたり閉めたり。実にスローライフな文房具だったのです。
スローな生活のよさは分かっていても、私は周りのスピードに流されていたというわけです。
万年筆は引き出しの奥へ奥へと徐々にしまわれてしまいました。

 肉筆の手紙に人のぬくもりを感じるという投稿者の言葉に、万年筆のことを思い出したのです。
引き出しの奥から桐箱に入った万年筆を出してスポイドでインクを入れてみました。
書き味はスムーズです。ボールペンとは手の馴染み具合も違います。
 やっぱり、いいかも・・・・。
 
  「まちのエキスパネット」は8月にNPO法人の申請をし、受理されました。
12月には晴れてNPO法人としての活動をすることになります。
これからは事務的な郵便物を出すことも多くなるでしょう。
 人と人のつながりが「まちづくりの原点」と考えるエキスパネットです。
繋がりのなかに温もりがなくては意味がありません。
エキスパネットは事務的な郵便物であっても、せめて宛名ぐらいは手書にしたいと思います。
 
 40度を超える猛暑も乗り切って、エキスパネットのスタッフは、いよいよこれから本格的にまちづくり活動を始めます。 
来月にはこのHPもリニューアルをいたします。
 温もりのエキスパネットに乞うご期待!
                                              (2007.9.1) 
                    NPO法人 
まちのエキスパネット(申請中)    代表 林 明代